虚ろな十字架/東野圭吾

2016/08/29 07:06
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東野圭吾はもうどれが読んでてどれを読んでないのかわかんなくなってるので(そんな時のためのこのブログなんだがね)もはや手に取るときはおっかなびっくりなんだけど、これは当たり(未読)だった2014年の作品。
どのシリーズにも属さないこの1冊だけで完結している書き下ろし。

世相で争われている問題にかなり切り込んだ作品だった。東野さんご本人の意見がどうかはわからないように書かれていますが(そこが石田衣良と違って社会派だよなぁ)、読者は改めて色々と考えさせられることも多い。
人には絶対過去があるし、過去には大なり小なり人に言えないこともあるわけだけど、罪は罪だというのはもちろんだけど、その事情を与することができるのも人間らしさであるとも言えるが。

この作品内では男に嫌われたくない一心で悩みを抱える女性が二人出て来る(二人だからこそ話は発展してしまったのだが…)今彼に嫌われたくないから問題は先延ばし、そして取り返しの付かない事態に…。客観的に見ればバカな女なんだろうが、しかし人を好きになるとこんなもんなんだよな。私でさえ理解できるのだから恋愛脳のやつなどもうどっぷりだろう。

これ↑もお題目ではあったんだろうが、私個人がやはり印象的に思ったのは子供を思う親の気持ち。
この作品には数組親子が出て来るがほとんどが親子関係がうまくいっていない。それなのに全員親は子供のためだけを思って行動している(それが子供が感謝することなのかどうかは別問題として)
やっぱりこの世では親が子を思う気持ちが何より強いのかもしれない。
これはこの作品のメインテーマであろう。

どころでいつも東野作品を読むたびに「タイトルがなぁ…」と言ってたけれど、今回はいいタイトル。
そしてこの表装。「森の写真?」なんててきとーに思ってたのですが、全てを読み終わった後にこの表装を見るとゾッとする。いい仕掛け。



気づけば外をトンボがわんさか飛んで
隣の田んぼでは稲がたわわ。




秋じゃねーか


通りでさみーとおもったわ。
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こうして今年もまた冬へのカウントダウン。



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