老後の資金がありません/垣谷美雨

2016/04/15 07:30
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全く知らない作家さん。タイトルだけ見て一発芸的な気持ちで読み始めたんだけど
これが面白かったの!

基本的にはタイトル通り。
主婦の主人公が不慮のあれやこれやの自体によって老後の資金がどんどんなくなり焦り狂うという。
日常ストーリーなので大きな事件はないのですが、細かい事件が次々起きてこれがちょっと気になっちゃう感じでどんどん読み進めます。何もできないぼんやりした娘がやっと良縁が決まってほっとしたら、結婚式に600万(両家折半)もかかったり。今にも死にそうだから最後の贅沢にと高級老人ホームに入れていた義両親が17年も生きてしまったり。夫のリストラに自分もリストラ。ほんっっと、ありそう

人事で笑ってる場合じゃないんですけどね、ほんと。

この本でとにかく考えさせられたのは
人間の見栄というものについて。
広いマンションに住んでいないから友達を招待できないとか。仕事についても立ち仕事はちょっととかコンビニでパートしているのを近所の人に見られたくないとかこの期に及んで仕事を選んだり。そもそも老後に6000万必要だと焦っているがその数字はどこから出てきたのか疑問(いかにもテレビに影響された感じ)
節約はしているものの人からどう見えるかはすごく気にする。なりふりはかまうのである。
もちろん見栄を張るのをやめたら人としてどうよということもたくさん出てくるだろう。
はってるつもりはなくてもついはっていることは多いんだろうなぁと…。自分についても色々と振り返らされました。

難しい内容ではないし、文章もそつなくてでも柔らかい書き方だし読みやすい。さくさく読み進めれますよ。
おすすめの本です。



つーてもほんと
老後の資金なんてないよ。

てゆーか
いまの資金ですらないよ!
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本当のことを言うとちょっと前くらいまでは思っていた。きっともう少ししたら生活も楽になるだろうって。今が一番苦しいんだろうなって。だからがんばろうって。
でも気づいた。
良くなることなんてない。
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ある日突然ヒーローが来て救ってくれることがないように。
一生このままなんだなと。
一人でベッドの中で押し寄せる未来に不安で震える夜がある。

まぁ金銭面だけではなくできれば仕事は一生していたいなとは思っています。これくらいしか社会のつながりがないし。



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No title

るもえさんは何か作品を発表する側の人間になるべきだと思います
その作品というのが小説なのか、造形なのか、具体的な事は言い切れませんが
このブログの一読者としての漠然とした意見です



れくと森本さん

それができたらすごく幸せなんでしょうが、多分私には漫画をすごく書きたいとか、小説でこれを伝えたいとか、思いの丈を造形にぶつけたいとかいう情熱のたぎりが足りないんです。狙って作れるほど賢くもない。

れくとさんのその言葉だけで私には十分です!十分すぎるくらいだ!



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