パレード/吉田修一

2015/11/27 10:47
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最近徹底的に読みたい作家の一人になってきた吉田修一。

このパレードはお勧めしていただいて、その際に「怖い」と聞いていたんですが、冒頭から~中盤~後半と青春小説のようなのりで、確かにルームシェアしている4人のメンバーに新しくサトルという謎の少年が加わって、各々に何かが起きてるような不穏な雰囲気はしているんだけど、そこまで怖くも…と思っていたら

最後の最後に
めちゃめちゃ怖い


それは真実ではなくて、
真実を気付きながらも気付かないフリをしてうわべの平穏を保っている全員の気持ちや行動が本当に怖くて、鳥肌とまんなかった。

無関心のようで、ある種とにかく必死に今の自分の生活を守ろうとしている二面性。これって小説の中だけじゃなくて現実にたくさんの人が心の内に抱えてることですよね…
波乱万丈よりは自分が耐えてでも上っ面の平穏を守りたいというのはもちろん悪い事じゃないわけだけど、これはあまににも…

本当にこの人の作品は人間の内面性というものをむき出しにして見せ付けられます。こういうものが何より恐ろしい。特におばけや幽霊と違って確実に実在している件が。


全く知らなかったんですけどこの作品は映像化もされてるみたいなので、機会があったら見てみたい気もします。メンタルに余裕があるときに(笑)



昨夜は以前のアルバイト先の夢を見てしまった。

時々見るんです。あれやこれやとかなりしっかりしているバイト先で、何かにつけて気のきかない私はしょっちゅう怒られてました。夢の中でも今でも焦ったり慌てたりしています。
もう10年前なのに。
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だけどそこで培った接客に対する精神は今の仕事にもつながっているので本当に感謝しています。上司の方も仕事には厳しかったけど普通にお話すると楽しい方で尊敬していました。


でも未だに恐怖。



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No title

「パレード」読後しばらくしてから思ったんですが「相棒」のカイト君最終回は、この作品がヒントになったのではないでしょうか?
当時ネットではカイト君殉職説が決め付けられてたので、それを超える衝撃的な結末を考える必要に迫られた…なんてのは自分の全くの想像であります。



レス*れくと森本さん

いや~怖かったです。
何が一番怖いって、私もこのシェアハウスのメンバーだったら気付かないフリしちゃうなってところが特に恐ろしいです…

カイト君が今まで犯行を続けていたのに右京さんが気付かなかったのは気付きたくないという心理があったのでしょうか。
殉職説はさすがにないなとは思ってましたが、相棒犯人は全く考えなかったので未だにちょっとショックです。スペシャル回でその後を取り上げて欲しい…



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