カンタ/石田衣良

2015/11/10 10:28
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母親が水商売で育児放棄されがちの耀司が同じ団地で同い年のカンタと出会った5歳のところから物語りは始まります。
耀司は賢く口も達者で大人の顔色を見るのが得意の美少年。
カンタは発達障害の元気で素直なみそっかすと特殊能力のふり幅がでかい。
でこぼこな二人はでこぼこなだけにお互いを尊敬し、助け合って生きることになる。それは生涯にわたって。

カンタは発達生涯のため学校生活では浮いてしまうことが多く本人もすごく気にしているんだけど、賢いけれど自主性にかける耀司にとってやりたいことを実行するためにはカンタの数字に異常に強いという特殊能力は欠かせない。
カンタも他人とコミュニケーションをとるためには絶対に耀司という媒体が必要。
孤独な二人が支えあっている姿が切なくていいんだな~。

二人の生まれた時代が70年代くらいだと思うんだけど、最初なぜこの時代設定に??と不思議だったんだけど、やがて二人が飲まれていく時代の波があって「これがやりたかったのか」と納得しました。


石田衣良作品に詳しい方はご存知かと思いますが、石田衣良には白い石田衣良(チッチと子など)と黒い石田衣良(北斗など)の二種類がいて、この本はどっちかなー…と不安を抱えながら読み始めるわけで、冒頭から後半にかけてずっと二人には不穏な空気がまとわりついているので"ああこれはもうだめだ、黒いほうだ"とラストは恐る恐る読んで心の準備をしてたんですが、最後の最後で白い石田衣良だった。ラスト、すてきな終わりです。ネタバレになりそうですが安心して読んでいただきたいので!
とても素敵な本です。
カンタがとてもかわいい子です。



日曜日の新聞で知ったのですが時代小説作家の宇江佐真理さんが乳がんでお亡くなりになりました。
作家が亡くなるともう絶対に作品は増えないわけで寂しいですね…

私は時折読む程度でしたが、宇江佐先生の大ファンでほとんどの作品を読んでいる母のがっかりぶりときたら。
うちの母は元乳がん患者。
訃報でショックをうけた母の
「乳がんなんかで死ぬなよ!」
のぶっぱなしの説得力がすごい…。
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乳がんは早期発見早期治療でね!

私も近いうちにまたマンモ検査に行くかなー。



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