騎士団長殺し 遷ろうメタファー編/村上春樹

2017/07/08 07:04
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タイトルの「遷ろう」って「うつろう」って読むんですね。いきなりバカなこといってさーせん。だけどこのあとどんどんバカなこと言います。

第一部を読んでる時点で「村上春樹節炸裂」とか「騎士団長殺し件は解決しない」とか書きましたけど、
間違ってました、すんません。
今まで読んだ村上春樹作品のどれにも類似してないし(全作品読んだわけじゃないが)、騎士団長を殺す件は完全に理解ができた。
ノルウェイみたいな世界の流れかと思ったら、中盤から後半にかけてものすごいハンドルの切り方をされて、「え?え?マジで!?」と何度口に出してしまったことか。
この人の天性の文章力も手伝って、世界感がすごい。
読み終わった後にいろんなことをこの人から伝えられたと、多様の充足感でいっぱいになる。
これぞ文学なのだ。

「第一部と第二部と記しているので数年後に続きをだすのでは?」と心配してたんだけど、とりあえず私の中では綺麗に終わったと思っています。

それにしてもこの人の本を読むと、イデアなりメタファーなりという”概念”というものは「こういうものだったのか?こういうものだったかも…」とだんだん自分の中でもぐらついてしまう。
全てのストーリーを通して好きなキャラクターは「顔なが」です。
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騎士団長殺し 第一部 顕れるイデア編/村上春樹

2017/06/30 07:07
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私はハルキストじゃないけど新刊が出たら読むこた読むよ。

もうね、
村上春樹節炸裂だよ。
主人公がふわふわしてて、普通の人なら気にスべきところを気にせず、気にしないことを気にする。
ここのキャラクターは変なことし始めても(夜中に鈴の音を聞く、見えない人間と会食する等)「あぁ、そうなのかぁ」と思うのがコツ。全てを解決する島田荘司を求めてはいけない。それが純文学ってものか。
しかしその世界感こそ唯一無二。それほど好きじゃなくてもついつい読んでしまうのはこの世界感にたまに浸ってみたくなるからにほかならない。

とりあえずノルウェイの森よりは小さな事件(小さくないが)がちょこちょこ起きるので面白い。嫁に家追い出されたり。放浪したり。絵を発見したり。
もう少しいろんなことを思ったりもしたのだがここで記すのは止めておく。聞きたいやつは直接聞きに来い。覚悟してから。


このブログはこの本(第一部)を読み終えた時点で書いていて、今後どうなるのか全くわからないのだが、とりあえずこの第一部を3分の1程度読んだあたりですでに私は悟った。
騎士団長殺しは解決しないんだろうな、と。
理屈では測れない。それが村上春樹。
第一部と第二部と記しているということはもしや次で完結しないのでは、数年後に続編が出るのではという一抹の不安。
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記憶の中の殺人/内田康夫

2017/06/21 07:16
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最近重たい本を連続で読んだので、休憩読書の浅見光彦。
なんつーても浅見光彦は全ての話が
①地方に行く→②殺人事件が起きる→③美女と出会う→④犯人を言い当てた後東京に戻る
で構成されているからな!!状況や心情を読まなくていいんだ!

今回の場所は軽井沢。
軽井沢といえばもうピンとくる人もおおかろう、軽井沢のめんどくさい小説家先生というのが事件の発端。毎度トラブルメーカー。
事件事態は25~26年前に起きたことがきっかけで、浅見シリーズでは過去の因縁が追いかけてくるというのは珍しくないのだが、今回珍しかったのは幼少期の浅見光彦つまり光彦少年が関わっていた件。その時の記憶は恐怖によりすっぽりぬけているという若干ご都合主義ではあったが、浅見光彦本人が関わっているとなると感情に入れ方も違う。


だが、本当に驚いたのはここではなかった。
私は浅見光彦シリーズは上記にも記した通り適当に読んでいる。順番もめちゃくちゃだし、テレビでも見ているからどれを知っててどれを知っていないのか私自身にも分からない。だから抜けているものがたくさんあるわけだが
浅見光彦が実は4人兄弟だった件。
死んだ妹がいたのは知っていたので3人兄弟だと思ってたのだが、まさかの、さらにもうひとり妹がいた真実。これを知ってる人は相当の浅見フリーク。
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屋上の道化たち/島田荘司

2017/06/14 07:08
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やっつまった、久々にやっつまった。
面白すぎて3日で読んでしまった…
表紙を入れても3.3㎝もあるのに3日で…
その間かなりのものを投げ出した…
御手洗シリーズが面白すぎるのが悪い。
そう、御手洗潔です。『星籠の海』以来3年ぶりの新刊だそう(発行は2016年)
まぁ御手洗が登場するのは3.3cmの真ん中くらいなので、そこで初めて「あっこれ御手洗シリーズだったのか!」と気付く(御手洗潔にしては真ん中で登場するのはマシな方だが)

とある銀行の屋上から「絶対に自殺なんかしない」と言っていた4人が立て続けに転落死。
相変わらずの奇々怪々の事件を御手洗潔が科学的に理屈付けして説いてくれる。

もちろん今回も私の頭では推理しようとしても無駄ですよ。事実は(フィクションだが)想定を大幅に超えてくる。しかも今回は偶然の産物がたくさん重なったという事案もあるので「まさかこんな…!」と御手洗自身も驚くレベルの奇っ怪さ。
相変わらず1を効いたら百を知り他人も80くらいは分かっているという天才ゆえの傲慢さが鼻につくのがたまらない(笑)

詳しく語る必要もないでしょう。
島田荘司にハズレなし。
今回も読んでまったく損はないどころかおつりがくるどころかもう本の値段と中身より価値の方が高すぎるだろ!という密度の高い1冊です。やはりこの人は日本のミステリの最高峰に君臨している。
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夜は短し歩けよ乙女 銀幕編

2017/06/07 07:06
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先日見てきた映画『夜は短し歩けよ乙女』の来場者特典でもらったやつ。
実に7ページの小冊子で5分もあれば読み終えちゃうんだけど森見先生の書き下ろしだから読んだ本にカウントしてもいいよね?

久しぶりに丁寧でありながらもビクビクした先輩の心情に触れてかわいいやら情けないやら理解できるやらおかしいやら。たった7ページでも森見先生は森見節だなぁ。

タイトルが『「先輩」から「乙女」への手紙』とあるとおり先輩のラブレター。これを読んだら最近の学生はラインで告白が主流らしいけど、世代じゃない私ですらラブレターっていいなぁと思った。もらってみたいなんて図々しいことは言わぬ。書いてみたい。こんな奥ゆかしい気持ちは持っていないが。
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